第18卦 · ䷑
腐敗したもの、乱れたものを立て直す時である。大きな難事に取り組む価値があり、その前後には十分な準備と整理が必要だ。
卦義の要点
腐敗したもの、乱れたものを立て直す時である。大きな難事に取り組む価値があり、その前後には十分な準備と整理が必要だ。
大象の要点
山の下を吹く風は、内にこもった腐敗を揺り起こす。君子は人々を奮い立たせ、徳を養って立て直しにあたる。
爻辞の要点
父の代に残された乱れを正す。後を継ぐ者がいれば咎はなく、危うさはあっても最後は吉となる。 母に由来する乱れを正す時は、強引にやりすぎてはならない。 父の乱れを正すには多少の悔いが伴うが、大きな過失にはならない。 乱れを甘やかして放置すれば、進んだ先で恥を見る。 父の乱れを正しきった者は、誉れを得る。 世俗の権力に仕えず、自らの事業と志を高く保つ。
蠱。元亨。利渉大川。先甲三日、後甲三日。
腐敗したもの、乱れたものを立て直す時である。大きな難事に取り組む価値があり、その前後には十分な準備と整理が必要だ。
蠱は、剛上りて柔下る。巽にして止まる、これ蠱なり。蠱は元亨にして天下治まる。大川を渉るに利あるは、往きて事あるなり。先甲三日、後甲三日とは、終わりあれば則ち始めある、天行なり。
彖伝は、蠱を『敗れたものを繕って天下を治め直す働き』と説く。終わったものを片づけるだけでなく、そこから新しい始まりを作ることが主眼にある。
山下に風あるは蠱なり。君子以て民を振い徳を育む。
山の下を吹く風は、内にこもった腐敗を揺り起こす。君子は人々を奮い立たせ、徳を養って立て直しにあたる。
父の蠱を幹す。子あれば、考に咎なし。厲うけれど終に吉。
父の代に残された乱れを正す。後を継ぐ者がいれば咎はなく、危うさはあっても最後は吉となる。
小象
「父の蠱を幹す」とは、意、考を承くるなり。
初爻は、先人の志を継いで乱れを正すことを示す。
母の蠱を幹す。貞にすべからず。
母に由来する乱れを正す時は、強引にやりすぎてはならない。
小象
「母の蠱を幹す」とは、中道を得るなり。
二爻は、柔らかく中道を守る対処が必要なことを示す。
父の蠱を幹す。小しく悔いあり。大いなる咎なし。
父の乱れを正すには多少の悔いが伴うが、大きな過失にはならない。
小象
「父の蠱を幹す」とは、終に咎なきなり。
三爻は、多少の悔いがあっても結局は咎に至らぬことを示す。
父の蠱を裕う。往けば吝をみる。
乱れを甘やかして放置すれば、進んだ先で恥を見る。
小象
「父の蠱を裕う」とは、往きて未だ得ざるなり。
四爻は、放任のまま進めば成果を得られないことを示す。
父の蠱を幹す。誉を用う。
父の乱れを正しきった者は、誉れを得る。
小象
「父の蠱を幹し誉を用う」とは、徳をもって承くるなり。
五爻は、徳をもって継承すれば誉れを得ることを示す。
王侯に事えず。その事を高尚にす。
世俗の権力に仕えず、自らの事業と志を高く保つ。
小象
「王侯に事えず」とは、その志則るべきなり。
上爻は、志の高さが後世の規範となることを示す。
第18卦 腐敗の修正は何を表しますか?
腐敗したもの、乱れたものを立て直す時である。大きな難事に取り組む価値があり、その前後には十分な準備と整理が必要だ。
このページでは何から読むのがよいですか?
まず卦辞と大象で全体像をつかみ、その後に爻辞を順に読むのがおすすめです。父の代に残された乱れを正す。後を継ぐ者がいれば咎はなく、危うさはあっても最後は吉となる。 母に由来する乱れを正す時は、強引にやりすぎてはならない。 父の乱れを正すには多少の悔いが伴うが、大きな過失にはならない。 乱れを甘やかして放置すれば、進んだ先で恥を見る。 父の乱れを正しきった者は、誉れを得る。 世俗の権力に仕えず、自らの事業と志を高く保つ。
現代の悩みにどう応用できますか?
彖伝は、蠱を『敗れたものを繕って天下を治め直す働き』と説く。終わったものを片づけるだけでなく、そこから新しい始まりを作ることが主眼にある。
原典:『周易』本文、彖伝、象伝、文言を基礎に構成。
注釈方針:公開訳注と学習資料を参照し、AI は補助的な学習支援としてのみ利用。
